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Ⅰ邸(福岡) 所長現場入り

2025.03.14 Ⅰ邸(福岡)

Ⅰ邸(福岡)、2日連続の現場監理。
まずは初日、3月11日
現場に到着すると大北さんの指揮の元、中高木がどんどん植えられていました。


室内からも樹形が確認できるようになりました。流れを包み込むように色気のあるしなやかな樹々たちが植えられています。大北さんは良い樹を見つけると買い付けて、ご自身の圃場に持ってきて育てているそうです。そうすることで、どんな時でもその場その場にあった良い樹形、良い枝ぶりの樹を庭に配することが出来るとのこと。また、一度ご自身の圃場に移植しても元気に育った樹々達は強い個体なので、また別の場所に移してもめったなことでは枯れないそうです。長き目で良き材料を見つけて、確保してその時に備える。名工と言われる大工棟梁達の意志に通じるものがありますね。


居室ではクロス工事。施工難の天井も1人で頑張ってくれています。クロスの貼られた居室は以前より明るい空間になっていました。


屋上からの見下し。保護モルタルがあらわになっているので流れの軌跡が良く解ります。


川底に流れに変化を与える川石の据え付け。指揮する大北さんの眼光が鋭いです。


1日目終了。18時頃、夕暮れの現場を後にしました。



続いて2日目、3月12日
所長、現場入り。


所長の現場監理に合わせて、現場を離れていた一ノ瀬棟梁も来て下さいました。一ノ瀬棟梁の手仕事の技を聞く一同。棟梁の手によって鉋掛けされた天井がつややかに光っています。この天井材は大石建設さんの先代が買い付け、長い間、倉庫に眠っていた無垢の若杉杢板です。一ノ瀬棟梁の手でよみがえりました。


建築の現場監理を終え、大北さんと造園の打合せ。建築家と造園家の思いを伝え合います。


植えられるのを待つ高木たち。シダレザクラやウミネコザクラも到着していました。大北さんの造園工事は4月中頃までなので、今年の桜の開花は工事中ということになります。あわよくば、そのタイミングで現場監理に行けるればいいな、と狙っています。


流れの川底には兵庫県姫路市に流れる市川からやってきた川石が敷かれました。まだまだ堅い表情の流れですが、地被や低木のグランドカバーが添えられれば、柔らかな川辺の景色が広がることでしょう。建築と緑と水の融合をお楽しみに。



スタッフ・上野