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Ⅰ邸(福岡) 造園石工と仕上げ進捗

2025.02.25 Ⅰ邸(福岡)

2月2回目の現場監理。
庭では石積みと石組みが進んでいます。大北さんの石積みは水平に伸びた大中小の石のバランスがとても素敵です。個々の石が全体としての石壁の中に埋没してぼやけるのではなく、一石一石の個性が浮き出ていて、それでいて全体的にも絶妙にバランスを保っています。優美でリズムを感じさせる、そして力強くも優しく場を受け止めるこの石積みが私は好きです。大北さんによると石積みも石組みも産地で材料を探す時にはもう何処にどのように使うかイメージが出来ているそう。そして現場では瞬間的に決めてしまうそうです。


本体工事も進捗中です。石屋さんが縁石の御影石を納めてくれています。この石屋さんは今回、内部・外部のタイルも貼ってくれました。ですので、タイル貼りの精度がとても高いですし、小技を色々使ってくれています。


室内では左官工事が進行中です。この部屋はパテ処理が終わったところ。


別の部屋では左官屋さんが下塗り中。とても小さい部屋なのですが造作物が多々あるので、とても塗りにくそうです。ですが、「仕上がり、期待しています!」と声をかけると、にっこり笑って答えてくれました。


こちらは階段室。壁はまだ下塗り段階ですが、天井は左官仕上げが終わっています。少し濃くなっている面が左官材です。


2階から造園工事を見る。中央に立つ大北さんは何を思考しているのでしょうか?


3階のテラスではウッドデッキの施工中。とても硬いイペ材を使っているのですが、大工さんが頑張ってくれています。そして、寒波到来の3階はとても寒かったです。大工さん、寒い中ありがとうございます。


再び地上レベルの造園工事。600角の錆石を施工中。白線で描かれているのは中高木の位置でしょう。写真左、緑のヘルメットは大北さんの右腕の安田さん。Y邸新築工事の現場でも活躍してくれました。


流れの石組み。現場に常駐している大石建設・溝田所長によると石を吊って地面に配すと、大北さんによって組み位置や組み角度がもう一瞬で決まるそう。そんな大北さんの造園術や一瞬の勝負をじっくり見学したかったのですが、現場監理の仕事がある身としてはそうもいかず、残念極まりなしです。でも、流れが完成する前のまだ石の底があらわになった石組みの過程を見れるのは担当者としての贅沢ですね。



スタッフ・上野