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H邸内外装工事➀

2024.09.26 H邸(鎌倉)

建て方工事からしばらくした鎌倉H邸。

木軸に内外装が施工されてきて、どんどん家らしくなっていきます。
今回は、H邸の壁・屋根にスポットをあててブログにしたいと思います。


9月末になってもまだまだ暑い鎌倉です。
日陰を求めて家の中に入ることにします。
リビングに立ってみると、奥行9mの筒状の空間になっていて、
登り梁に支えられた屋根が深い影をつくってくれています。
この日風はありませんでしたが、日差しを避けるだけでも幾分涼しく感じます。




屋根に上がると、すっきりと美しい板金仕上げになっています。
鎌倉を含む湘南地域は温暖な気候で、太平洋に面するため年中南側の日射を強く受けます。

そのため軒を深く出して日差しを遮る建物の形が、この地域の環境と相性が良かったと思います。

また日射熱を遮るために、屋根の断熱は2重にしてしっかりと確保しました。
壁は透湿性を考慮した断熱材と耐力面材で構成されています。
環境条件が厳しい屋根と比べると、壁の断熱はあっさりとして、透湿性を優先しました。




ここでは温暖地域の環境建築みたいなものを考えています。
横内建築のアイデンティティである開口部を開け放って、
自然の風を取り込みながら、快適に過ごせる住まいが出来たらいいなと思っています。





秋吉