さて、今私は新しく住宅工事が着工する敷地に立っています。
敷地は鎌倉の海と山に挟まれた谷あいに位置しています。
建物が建つ位置から北側を眺めると、こんもりとした山が見えます。
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極度のジブリファンの私はこれを見た瞬間に、

トトロの塚山！と思い込んでしまいました。
（ですから地鎮祭で降神の儀を行ったときは、トトロを思い浮かべることにしました。）
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ここにお住いになるH様は、3人のお子様がいらっしゃるご家族で、
子供たちが敷地内できゃっきゃと仲良く遊んでいる姿を見ていると、
遊び心をくすぐる敷地だなあと思いました。
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今回は南北に長い敷地の中央に建物が建ちます。
建物は真ん中にリビングスペースがあって、南北のお庭に向けて開口部が設けられています。
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南の海から敷地を通じて北の塚山に向かう、通り抜け感のあるプランニングになっています。
南北の窓を開け放てば、サーっと気持ちのいい風が吹き抜けるような想像ができます。
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これは、「風の通り道」ではないですか！
もう「トトロの家」と呼びたくなってしまうような楽しい住まいです。

ところで、となりのトトロは日本の住環境を考えるにつけても非常に示唆に富んだ映画だと思います。
サツキとメイが縁側から飛び出して庭を駆け回るシーンなどは、現代の高性能な住宅設計で見落とされているイメージなのかな、とも思います。
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今回のH様邸では、ひそかにこのイメージを持ちつつ、プランの抜け感と敷地の外へ伸びていく感覚を大事にして設計を進めていきました。


今後の進展をお楽しみに。





秋吉