ブログWeblog

ブログトップ

M邸内外装工事

2024.04.04 M邸(軽井沢)

この冬は例年より暖かかったと言われつつも、軽井沢の冬はやはり厳しい寒さを感じます。

M邸では内外装工事が進み、建物の仕上げが施されてきたようです。
雪をしのぐために早く中へ入りましょう。


玄関ポーチにやってきました。
外壁にはカラマツの板が張られています。

一見するとあっさりとした板張り仕上げなのですが、
その中身は工事期間中にしか知ることができません。
軽井沢は国内でも寒冷な地域に属するため冬の寒さが厳しいです。
そのためさながら服を重ね着するように、建物もしっかりと厚着する必要があるのです。


さてどんな中身になっているのか、外壁を透視して見てみましょう。

壁にびっちり貼られた白いものが断熱材と防水紙です。
今回は寒冷地対策で、構造柱間の断熱と外壁側に付加断熱をして重ね着状態にしています。

窓も木製のサッシなどを使って、できるだけ熱の逃げ場ができないように配慮しています。


室内にやってきました。
こちらもすでに下地のボードが張られていますが、透視して見ると…

柱間にびっちりと断熱材が。
この断熱材は充填式のものなので、隙間なくみっちりと断熱材を仕込めるメリットがあります。
調湿シートを貼って、熱はしっかりと籠らせながら、いやな湿気は逃がすようなレイヤーをつくっています。
高性能な服みたいですね。


メインの空間にやってきました。
建物の骨組みがそのまま見えているだけに見えますが…

こちらにも重ね着断熱が!

こんなふうに建物を高性能にしていくことがこれからの住宅のかたちだそうです。
特に軽井沢のような寒冷地では有効なアイデアだとも思います。


メイン空間にあるワイルド暖炉です。
最新の技術と太古の技術で暖をとる、そんなテーマが見えてくるようで面白いですね。
どちらかに偏らず、両方の調和が大事だと教えてくれる空間になればいいなと思います。




秋吉