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「建築の旅」44

2023.06.30 建築の旅

こんにちは。

今回はまず家の近く、哲学の径の風景から。
これは夏。

これは春。左手の白い花の低木はミツマタです。

長く続いて欲しい風景のひとつです。


次は京都の北部、美山町にある茅葺き集落の保存地区の風景。
山には森があり、平野には田畑があり、人は山と平野の間に住む、という戦前までは日本中どこにでもあった日本の原風景ともいえる風景です。とてもエコロジカルではないでしょうか。


つぎはさらに北部にある芦生の原生林の風景です。
日本の国土の約2/3は森林です。
先進国で森林率が最も高いのはフィンランドで73%、日本は第2位で68%ですが、フィンランドの人口密度が17人/㎢なのに対して日本は340人/㎢ですので、これほど人口が多く近代化されているにもかかわらずこれだけの森が保たれているのは、まさに奇跡的と言えることなのです。
山に森があるおかげで、清らかな水が山に入ればどこでも手に入ります。これもまた世界的には奇跡的なことです。

石に生える苔を美しいと思う美意識も、日本人独特のものかも知れません。

そう、日本は今でも深い森の国なのです。

日本は太古の昔から美しく深い森の国であり、いまでも美しく深い森の国なのですね。
都市に暮らしていると忘れがちですが、日本人が一番誇りにすべきは、ここにあるのではないでしょうか。
と私は思います。

もう一つの清らかな水の風景。宮崎県の高千穂です。
最後に学生を連れて芦生の森に行った時の写真です。

では次回、またお会いしましょう。

(横内)