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「建築の旅」36

2023.04.28 建築の旅

こんにちは。

今回は30年ほど前に中国を旅した時のスライドをお見せします。

何年だったか定かではありませんが、1990年頃、当時勤めていた大学の教授で都市計画家の大西國太郎氏に誘われて、京都市の姉妹都市である中国の西安市の歴史的街並み調査に参加することになりました。

今回のスライドはその時訪れたいくつかの都市のものです。
まずは西安からです。
西安は北京から南西に約1000kmの内陸にあり、かつては長安と呼ばれ、周、漢、隋、唐などの古代王朝の都として栄えた二千数百年の歴史をもつ歴史都市です。
旧市域は城壁で囲われていて、いくつかの城門から中に入ります。
城壁の上から見ると家々の様子がよく分かります。
かなりの密度で中庭型の住宅が建てられているのが分かります。
当時の中国はまだ近代化が進んでおらず、高い建物は中心街に7~8階建てのデパートやホテルが数棟あるだけで、まだ古い建物が一面に残っていました。


これは城門の近くにある商店街です。並木が植えられた広い歩道沿いにさまざまなお店が並んでいます。
30年前はまだ自動車があまり走っていず、みな自転車を使っているのが、今見るとほのぼのしていて、何よりもとてもエコロジカルですね。まだ人民服を着ている人も多く見受けられました。
いろいろなお店があって楽しいですね。
一番下の写真は、熟した柿が中に入った揚げパンです。おいしそうでした。

物質的には今より豊かではないかもしれませんが、なんか、みな幸せそうに見えました。


これらは四合院と呼ばれる、伝統的な中庭型住居です。
京町家のように間口に対して奥行きが長く、連続する中庭の両側に居室が連なる構成をしています。

それでは、次回は30年前の北京と上海を訪れます。 
お楽しみに。

(横内)