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「建築の旅」33

2023.04.07 建築の旅

今回はモロッコの歴史都市、フェズの建築を紹介していきます。

旧市街の建物はすべて中庭型ですので、モスクなど住宅以外の特別な建物でも、街路に面しては入り口しかありません。
これはモスクの入り口です。美しいタイルで装飾された中庭が見えます。
モスクはイスラム教徒にとっては聖域ですので、中には入れませんでした。
これはマドラサと呼ばれるイスラム教の神学校です。中庭には洗礼のための水場が必ずあります。
イスラム建築はタイルによる装飾が有名ですが、木彫による緻密な装飾も特徴的でした。

これは別のマドラサの中庭です。
暑く乾いた気候なので、このような水盤のある空間には心洗われる思いがします。訪れたのは2月で冬でしたが、夏の炎天下ではなおさらでしょう。
ウッドワークも見事です。

これは比較的新しい建物で、博物館だったと思いますが、記憶は定かではありません。
中庭はガラス屋根をかけた吹き抜けのアトリウムになっています。西洋のアーチとは違いますが、構造のリズムが美しい変化に富んでいました。
2階の回廊と中庭の見下ろし。

階段やトイレにもモザイクタイル。

これは古い住宅を改装したレストラン。
見事なインテリアでした。


これは街中の至る所にある水飲み場です。美しいモザイクタイルで装飾されています。
これもその一つ。

これはモザイクタイルの工房。
これはモザイク模様のタイル壁。
ブルーと白のコントラストがとても綺麗で、日本人にはなかなかできない色と模様使いでした。

これは銀細工のお店。すべてが緻密でした。

モロッコは皮なめしでも有名です。
これは市中にある皮なめしの工房。
天然の染料で染めるための甕が並べられていて、近くに寄ると糞尿に近い匂いがしますが、空気が乾いているので、あまり気になりません。
これはスークと呼ばれる市場ですが、市場はどこの国でも一緒ですね。


では次回はジブラルタルを渡ってバルセロナにガウディの建築を見にいきます。

お楽しみに!
(横内)